みなさんこんにちは(おはようでもこんばんはでもいいよ)、ノミです。
ひとが視界に入るのが怖い、と思ったことはありませんか?
私はうつ病になる前から、人混みがそこまで得意ではありませんでした。
ただ、不思議なことに、「歩くのが困難なほどの人混み」はそこまでつらくはないんですよね(急いでいるときや、歩きにくいときはそれはそれで嫌ですが…)。
それに反してかなりきつく感じ始めたのが、「視界的に余裕があるくらいの人混み」です。
今回のうつ病経験談⑩は、次の2点について触れていきます。
・ひとが視界に入るのが怖い
・外に出る時に少しでも楽になるよう工夫していること

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視界的にまあまあ余裕があるくらいの人混みが怖い
電車で例えると、座席がほどよくうまっていて、立っている人もちらほらいるくらいの人口密度。
「ひとを見渡せるくらいの場所」を歩くことがつらいんです。
特に、歩道で前方からひとがくる瞬間がなかなかに厳しい。
自分が相手を見渡せるってことは、同時に相手からも自分が見えるわけで。
それゆえ、変な風に見られていないか、おかしいやつだと思われていないかと焦ってしまいます。

書いていて気づきましたが、後ろからこられるより、前から接近してくる瞬間に手が震えます。
一応なのですが、前から接近してくるひとは普通に歩いているだけで、そんなことは日常茶飯事なはずです。私も過去はさほど気にせず歩いてきましたし、漫画のことを考えながらズンズン進んでいたと思います。
バイトのときもレジに並ぶひとが怖かった
だいぶうつが進行していたころ、私はレジに立つだけで息苦しさを覚えていました。
気を張っていないと、蛇口が勝手に回って涙が出そうになるくらいに、不安定な時期でした。
商品をレジに通したり、袋に詰めたりするときに手が震えて頭が真っ白になってしまったこともあります。お客さんが目の前にいるので、しっかりしないといけないと言い聞かせるのですが、その気持ちとは裏腹に手もとはガタガタでした…。長蛇の列ができているから急がなきゃってわかっているのに、全然いつも通りにできません。

おそらく、このときの経験も今の恐怖に繋がっているのだと思います。
今はだいぶ落ち着いていますが、ひとが接近してくるときにレジ打ちのことがフラッシュバックすることがありました。
個人的に、ひとの流れが激しい場所でのレジ打ちは、うつ病が苦しい時は向かないと感じます。
今でも思い出すのが怖いです。
外にでるときに少しでも楽になるよう心掛けていること
外に出るときに少しでも楽になるよう心掛けていることは次の2点です。
①マスク、マフラーをつける
②視界をゆがませる(あまりおすすめはできない)

マスク、マフラーをつける
コロナの影響があるので、マスクに関してはもはやつけて当たり前になっているのですが…。
一応書いておきました。
「相手に見られる部分を減らす」というか、私にとっては「鎧(よろい)」のような存在です。マスクをつけていると表情が読まれにくくなって安心感があります。
これは自分自身のことだけでなく、まわりのひとがつけるようになったことも嬉しいのです。
今までは、まわりのひとの表情を(見なくてもいいのに)見てしまっていました。
見なくていいものほど、見てしまう、という心理でしょうか。
そして、「こう思っているのではないか…」「変な人だなと思っているのではないか…」と悪い想像がバンバン思い浮かんで、病み始めます。
ですが、このマスク社会(?)が、その癖をそもそも出ないようにしてくれています。
「相手からも見えないし、自分も相手のは見られないし大丈夫」と思えるようになってきているのです。
また、冬場につけるマフラーも同じような役割を果たしてくれます。
もちろん、第一の目的は寒さをしのぐことなんですが、同時に自分だけのスペースを作ってくれるのです。マフラーと顔の間にちょっとした隙間がありますが、その部分があるとめちゃめちゃ安心します…。

身につけるもの(特に顔近く)によって、人前を歩くハードルがかなり低くなってきます。
マフラーをつける時期はほんとうにありがたいし、好きですね…春がこないでほしい…(おい)。
視界をゆがませる(あまりおすすめはできない)
かっこ書きしている通り、おすすめはできません。
意識しているというより、私の癖になってしまっている行動なんです。
外を歩く際に、前方から歩いてくるひとを察知したら、ぶつからないように道をあけます。
おそらく寄り目に近い形で、視界をゆがませて霧がかった状態にして、なるべくひとを気にしないように心がける…といった感じです…。


外を歩くのがつらいがゆえに身に着いた術です。
視界をゆがませることに集中して、ひとを意識しないようにする、避けるといった内容。
あとは、(安全を確認したうえで)下を向いたり、ひとが少ない道に入っていったり…。
ただ、やっぱりこの方法たちは安全面から見ると危ないので、おすすめはしません。
意識的にやっているというより、反射的に自分に身についてしまったものでもあります。

まとめ
今回は、うつ病経験談⑩「ひとが視界に入るのが怖い」について書きました。
マスク、マフラーは必需品ですね。
最近外に出るときに、「このことを書こう」と思ったので、今回記事にしてみました。
こういうふうにすると人前を歩くの楽になるよ!という方法がありましたらぜひ教えてください。
悲しい朝や、苦しい夜が少しでも減りますように。
それでは、また!